次世代エンジンが米空軍をどう変えるか【米空軍のエンジン最新事情3/3】

《フェイズ2》次世代機用エンジンの開発

フェイズ1のGE社とP&W社のそれぞれのエンジンが空軍によって審査され勝者が決まったとしても、両社の競争は終わらない。

GE社の担当者によると、F-35のエンジン変更の可能性だけに人々が注目されることは望ましくないという。なぜなら、可変サイクルエンジンは基本的には未来の戦闘機にこそ重要なものになるだろうからだ。

計画が始まったとき、アメリカ連邦議会はこの計画の目的を尋ね、そのときにも空軍は「アダプティブサイクルエンジンは未来の戦闘機のためにこそ使用されるべきと考えている」と答えている。



F-35のエンジンベイサイズに収まるエンジン開発の後に続く取り組みが、フェイズ2でおなじくAETPに含まれる次世代戦闘機用のエンジンだ。次世代戦闘機とは、いわゆるアメリカの第六世代戦闘機とか、デジタルセンチュリーシリーズとか呼ばれることがあり、NGAP(Next-Generation Adaptive Propulsion)と密接に結びついている。

2018年に空軍ライフサイクル管理センターが、フェイズ2のアダプティブエンジンのために、両社と4億3,700万ドルの契約をしている。空軍の2021会計年度の予算案では、初期設計は2022年の第2四半期までに完了する予定だ。

本格的なエンジンは2025年のテストで終了するとなっている。フェイズ2では、F-35用のものとは別の戦闘機のために、さまざまな推力・重さ・サイズのエンジンの開発・製造について、技術的リスクを低減させることを目指している。

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