第2回 操縦手席/砲手席/車長席はどうなっている?──現代戦車の内部配置

コンピュータ化が進む「砲手席」

砲手席は砲塔内部の右側前方に設置されており、主砲の照準や発射を行なうための各種装置が置かれている。

M-1A1砲手席(Illustration:坂本 明)

弾導計算機……照準装置および各センサー、手動入力によるデータから目標に対する主砲の射角、方向角などを計算する
配電ボックス
各パネルの照明スイッチおよび火器管制モード切り替えスイッチ・パネル
主照準器アイピース……光学式および熱線映像による画像表示、砲手はこれを見て照準をつける
補助照準器(光学式照準望遠鏡)……主照準器が故障した際に使用する
緊急用主砲手動発射装置
手動砲仰俯クランク
動力式砲/砲塔コントロール・ハンドル……砲の仰俯、砲塔の旋回を行なうハンドルで、測距レーザーの発射や主砲の発射などを行なうスイッチ類が付いている。砲手はこれを動かすことで、主砲の照準ができる。ハンドルは右のグリップを上下に回すと砲の仰俯、両手でハンドル全体を左右に回すことで砲塔の旋回が行なわれる
手動砲塔旋回ハンドル
主砲作動スイッチおよび弾種選定スイッチ・パネル
熱線映像装置操作パネル
砲手用チェスト・レスト

電子装置などシステム面を大幅にアップデートしたM1A2 SEPの砲手席。写真右上のディスプレイは砲手用制御・表示装置(対地・対空目標に対する誘導計算や射撃統制装置のチェックを行なう)(Photo:U.S. Army)

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坂本明軍事ライター、イラストレーター
(さかもと・あきら)
長野県出身。東京理科大学卒業。
雑誌「航空ファン」編集部を経て、フリーランスのライター&イラストレーターとして活躍。
著書に『最強 世界の歩兵装備パーフェクトガイド』『最強 世界のジェット戦闘機図鑑』『最強 自衛隊図鑑』『世界の軍装図鑑』(学研プラス)など多数。
1/28に最新刊『最強 世界の空母・艦載機図鑑』(ワン・パブリッシング)を出版。