モザイク戦
もう一つのモザイク戦(Mosaic Warfare)という言葉は、DARPA(国防高等研究計画局)戦略技術室長だったトム・バーンズと副室長のダン・パットによる造語であり、空軍だけでなく他のサービスや多くの研究機関などにも影響を与えている。
この概念は、DARPA戦略技術室と海兵隊大学、そして米陸軍予備軍第75革新コマンドなどの2年にわたる、一連の兵器演習により導きだされた。モザイク戦では、「センサー」「意思決定者」「シューター」はそれぞれ異なったプラットフォームで提供される。
具体的に想定されるようなシナリオの一例としては、レーダー(アクティブセンサー)のような「センサー」を搭載した無人機は、「意思決定者」が搭乗する有人機よりも先行してより危険な空域を飛び、敵を探知する。その場合、自らレーダー波を出して敵を探すこともあるだろう。だが、自分で電波を出せば被探知されやすくなり、リスクは増す。けれども、無人機は有人機よりもあえて高いリスクを冒すことができる。
センサーを搭載した無人機が敵を見つければ、比較的近距離用の妨害されにくい通信手段で味方にデータを送信する。データを有人機が受け取り、搭乗している人間が「意思決定」を行なう。人間が攻撃すると決断すれば、さらに通信を使ってミサイル/爆弾などを搭載する別の無人機に攻撃する命令を出す。
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